今回は、2018年のテニスのベストマッチを3つ選んでみました。
R. ナダル vs N. ジョコビッチ、ウィンブルドン準決勝
第12シードで出場したジョコビッチが第2シードのナダルを6-4、3-6、7-6(11-9)、3-6、10-8で破った試合。これは、ウィンブルドンの準決勝としては史上2番目に長い5時間15分の激闘でした。その前のアンダーソンとイズナーの対決は更に長い6時間36分かかっており、そのためこの試合はその日に終わることができず、4セット以降は翌日に持ち越しになりました。第4セットをナダルが取りフルセットに持ち込んだが、ジョコビッチが勝利した。最終セットでは両者とも疲れていたのか芝で滑るシーンが目立っていました。シーズン序盤は振るわなかったジョコビッチの復活を印象付けた試合だったと思います。その後、ウィンブルドンでも最終セットでゲームカウントが12-12となった場合タイブレークで決着をつける新ルールの採用が決定されました。これにより、6時間を超えるような激闘はほとんど見られなくなってしまいますが、選手の負担を考えると仕方ありませんね。
23 | サービスエース | 8 |
4 | ダブルフォルト | 4 |
73% | ファースト サーブ確率 | 73% |
76% | ファースト サーブ得点率 | 67% |
51% | セカンドサーブ得点率 | 60% |
119 | サービスゲーム得点数 | 134 |
76 | リターンゲーム得点数 | 57 |
195 | ポイント | 191 |
R. フェデラー vs J. デルポトロ、インディアンウェルズ決勝
第6シードのデルポトロが第1シードのフェデラーを6-4、6-7(8-10)、7-6(7-2)で破り、マスターズ1000初優勝を果たしました。デルポトロがマスターズをまだ取っていなかったのは意外でした。この試合はフェデラーに3本のマッチポイントがありましたがそれを全てしのぎ、それまで2018年は無敗であったフェデラーの連勝記録も17で止めました。これで2人の対戦成績はフェデラーから見て18勝7敗となりました。この2人の対戦で有名なのは2009年の全米オープン決勝戦ですね。そのときも全米6連覇を狙っていたフェデラーをデルポトロが止めました。デルポトロは何度も手首の手術を受け、ようやく復活したように見えました。しかし、シーズン終盤の試合中に転倒して右膝蓋骨を骨折してしまいました。不屈の精神で来年の活躍を期待したいです。
10 | サービスエース | 8 |
5 | ダブルフォルト | 1 |
71% | ファースト サーブ確率 | 71% |
74% | ファースト サーブ得点率 | 75% |
56% | セカンドサーブ得点率 | 67% |
76 | サービスゲームポイント数 | 83 |
32 | リターンゲーム得点数 | 39 |
108 | ポイント | 122 |
R. ナダル vs D. ティエム、全米オープン準々決勝
第1シードのナダルが第9シードのティエムを0-6、6-4、7-5、6-7(4-7)、7-6(7-5)で破りました。試合時間は4時間49分で、深夜2時過ぎまでかかりました。それまでこの2人はクレーコートでしか対戦経験がなく、ハードコートでの初めての対戦でした。ナダルは3回戦メディカルタイムアウトを取っており万全ではなかったのか、第1セットをベーグルで落としてしまいました。しかし、その後調子を取り戻し第2、3セットを練習しました。第4セットではティエムが粘りを見せ、フルセットに。全米オープンではファイナルセットもタイブレークで決着をつけるので、タイブレークをナダルが制して、ベスト4に進出しました。準決勝ではデルポトロと対戦しましたが、膝の状態が悪化し、途中棄権してしまいました。この試合は、それまでハードコートであまり成績を残せていないティエムがコートの後方にあまり下がらずにプレーしていたのが印象的でした。2人とも声を出しながら熱いプレーをするので非常に盛り上がりました。
3 | サービスエース | 18 |
4 | ダブルフォルト | 4 |
68% | ファースト サーブ確率 | 60% |
68% | ファースト サーブ得点率 | 71% |
58% | セカンドサーブ得点率 | 60% |
106 | サービスゲーム得点数 | 110 |
60 | リターンゲーム得点数 | 61 |
166 | ポイント | 171 |