使わなくなった古いiPhoneの端末の使い道として、祖父、祖母に端末を譲って使ってもらう方法について説明します。
iPhoneでも高齢者向けに設定することで十分使用可能であり、iPhoneの高性能を生かして位置情報を共有するなど安心した生活に繋げることが可能です。
iPhoneの初期化
過去に自分や家族が使っていた古いiPhoneには写真やアプリのデータが残っています。
新しいスマホにデータ移行が完了していれば、古いiPhoneを初期化してデータを削除します。
iPhoneを初期化する方法は以下です。
- iPhoneの「設定」を開く
- 「一般」を開く
- 「転送またはiPhoneをリセット」を開く
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
iPhoneのSIMロック解除
iPhoneにSIMロックがかかっているか確認する方法
過去にDocomo、Au、Softbank等のキャリアで使用していたiPhoneにはSIMロックがかかっているため、新たに格安SIMを契約しようとしてもそのままでは使えません。
iPhoneにSIMロックがかかっているかどうか確認する方法は以下です。
- iPhoneの「設定」を開く
- 「一般」を開く
- 「 情報」を開く
- ページ中部の「SIM ロック」欄を確認する。
「SIM ロックなし」と表示されている場合は、SIMロックが解除されています。
「SIM ロックあり」と表示されている場合は、SIMロックがされています。
iPhoneのSIMロックを解除する方法
SIMロック解除をショップに持ち込んで行うと3,000円程の手数料がかかってしまいますが、公式サイトやアプリから行うと無料で解除することができます。
例として、AUの場合に自分で無料でSIMロックを解除する方法を以下に載せておきます。
「My auアプリ」でのSIMロック解除は、以下の手順でお手続きください。
https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/
①ホーム画面より、「My auアプリ」をタップします。
②「今月のご利用額目安」下の「もっとみる」をタップします。
③「ご利用機種情報」下の「SIMロック解除のお手続き」をタップします。
iPhoneのSIM契約
SIMロックが解除されているiPhoneであれば、格安SIMを自由に選んで契約することができます。
私の祖母に譲ったiPhone Xは、楽天モバイルで契約しました。
楽天モバイルは月3GB以下の使用量であれば1078円で利用することができ、かつ「Rakuten Link」を利用すれば通話料が無料になります。
祖母はほとんど電話しかしないため、楽天モバイルを選択しました。
楽天モバイルは、手数料のZERO宣言をしており、「契約事務手数料」、「MNP転出手数料」、「SIM交換手数料」、「契約解除料」、「SIM再発行手数料」がすべて無料となっています。
iPhoneのシニア向け設定・カスタマイズ
iPhoneのSIM契約が完了すれば、ネットや電話が利用可能になります。
以下では、高齢者向けにiPhoneを使いやすく設定する方法を説明します。
- 新規Apple IDを作成する
- 文字サイズを大きくする
- 画面倍率を変更する
- Safariのページを拡大する
- 誤操作によるアプリの削除を防止する
- アプリの課金を防止する
- 電話がかかってきたときにフルスクリーンにする
- 電話帳に家族を登録する
- LINEをインストールする
- 位置情報を共有する
新規Apple IDを作成する
まずは「設定」から新規Apple IDを作成します。
@icloud.comや、@outlook.comなど任意のメールアドレスを設定します。
Apple IDを作成しないと、App Storeでアプリをインストールできない、iCloudを使えないことになってしまうため、作成しておくと良いです。
文字サイズを大きくする
高齢者は老眼のため、iPhoneのデフォルトの文字サイズではなかなか見ることが難しいです。
「設定」→「画面表示と明るさ」→「テキストサイズを変更」から文字サイズを大きくすることができます。
また、「設定」→「画面表示と明るさ」→「文字を太くする」をONにすることにより、文字を太くすることができます。



画面倍率を変更する
画面倍率も変更しておくと見やすくなります。
「設定」→「画面表示と明るさ」→「表示」から拡大を選択することで画面倍率を拡大することができます。


Safariのページを拡大する
WEBサイトの拡大は個別に設定する必要があります。
Safariのページを拡大する方法は以下です。
「設定」→「Safari」→「ページの拡大/縮小」から、125%などを選択することでWEBページを拡大することができます。



誤操作によるアプリの削除を防止する
高齢者はタップが長い傾向があり、うっかりすると誤ってアプリを削除してしまいそうになります。
そこで、設定によりアプリの削除を一時的にできないようにしておくことをおすすめします。
「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「コンテンツとプライバシーの制限」をON→「iTunesおよびApp Storeでの購入」→「APPの削除」を許可しないを選択することでアプリの削除を防止することができます。





アプリの課金を防止する
同様に、アプリ内課金をできないようにすることができます。
「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「コンテンツとプライバシーの制限」をON→「iTunesおよびApp Storeでの購入」→「APP内課金」を許可しないを選択することでアプリ内での課金を防止することができます。


電話がかかってきたときにフルスクリーンにする
初期設定では、電話の着信時に上部にバナーが表示されるだけなので、高齢者にとっては見にくいです。
「設定」→「電話」→「着信」→フルスクリーンを選択することで、着信時にフルスクリーンで表示されるようになります。



電話帳に家族を登録する
家族や親戚、友人等の電話番号を電話帳に登録し、知らない番号からの電話は出ないように伝えておけば、詐欺などで騙される可能性が低くなり安心することができます。
LINEをインストールする
LINEをインストールし、トークやLINE電話のやり方を教えれば、電話代を気にせずに頻繁に連絡がとれるようになります。
高齢者には使いこなすのは難しいですが、簡単な機能から少しずつ教えていくと良いと思います。
位置情報を共有する
iPhone同士であれば、標準の「探す」アプリを用いて簡単にお互いの位置情報を共有することができます。
一人暮らしの祖父や祖母などがいる場合、どこにいるか常に把握することができるので安心することができます。
まとめ
この記事では、使わなくなった古いiPhone端末を有効活用し、祖父・祖母にスマホを使ってもらう方法について説明しました。
高齢者向けのAndroidスマホもいくつか発売されてはいますが、iPhoneの方は高性能、高機能で、自分たちも使い慣れているので教えやすいという利点があります。
iPhoneでも高齢者向けに設定をすることで十分使用可能になり、また、簡単に位置情報を共有することもでき、祖父や祖母とお互いに安心して生活することができます。
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