TeXに挿入したい画像ファイルを、.texファイルと同じディレクトリに置かなくても参照できる方法をご紹介します。
卒論や修論などを書いていると、.texファイルのフォルダ内がファイルでいっぱいになってしまいます。
画像ファイルのフォルダを別のディレクトリにまとめられれば、スッキリしますよね!
以下で詳しく見ていきましょう。
画像フォルダを用意する
sample.texファイルが入っている「TeX」フォルダとは別のディレクトリに画像専用のフォルダを作成します。
例えば、「picture」というフォルダーを作成しました。

「picture」フォルダーには画像をどんどん入れておきます。
ここまでをまとめると下の画像のような感じです。
>sample1.jpg, sample2.png, sample3.pdf, sample4.eps
TeX
>sample.tex, sample.pdf, sample.log, sample.aux,・・・
方法1. 画像ファイルの相対パスを指定
次に、sample.texファイルのプリアンブルに
と書きます。
これは、sample.texファイルが入っているフォルダーから「picture」フォルダ内の画像ファイルへの相対パスになります。
これでいつもどおり
\includegraphics{sample1.jpg}
と書けば、「picture」フォルダ内の画像を読み込んで挿入することができます。
方法2. 画像ファイルの絶対パスを指定
方法1では画像ファイルを相対パスで指定しましたが、同様にして絶対パスで指定することもできます。
例えば、デスクトップに画像専用のフォルダーを作成した場合は、以下のようにプリアンブルに絶対パスを指定します。
これでデスクトップの「picture」フォルダ内のファイルを
\includegraphics{sample1.jpg}
のようにして読み込むことができます。
まとめ|TeXの画像ファイルは別のディレクトリから参照できる
この記事では、TeXの画像ファイルを別のディレクトリから参照する方法をご紹介しました。
TeXはコンパイルすると生成されるファイルがたくさんあるので、画像ファイルを別のフォルダにまとめておくとスッキリ整理できます。
ぜひやってみてください。
TeX Works editorの文字サイズやフォントを簡単に変更する方法を以下の記事で紹介しています。
卒業論文や修士論文でTeXを使い始める方には、奥村さんの本を持っておくと参考になります。
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