History|大会の歴代優勝者
全豪オープンの過去10年の優勝者は以下のとおりです。
年 | 優勝者 |
---|---|
2009年 | ラファエル・ナダル |
2010年 | ロジャー・フェデラー |
2011年 | ノバク・ジョコビッチ |
2012年 | ノバク・ジョコビッチ |
2013年 | ノバク・ジョコビッチ |
2014年 | スタニスラス・ワウリンカ |
2015年 | ノバク・ジョコビッチ |
2016年 | ノバク・ジョコビッチ |
2017年 | ロジャー・フェデラー |
2018年 | ロジャー・フェデラー |
2017年、2018年はフェデラーが2連覇
2017年、2018年とフェデラーが連覇しています。
特に2017年は、フェデラーが膝の故障で半年間休養してから最初の公式戦がこの全豪オープンで、3回戦ぐらいから徐々に調子を上げて優勝しました。
グランドスラム優勝は2012年のウィンブルドンが最後だったので、5年ぶりの優勝でした。
そのときは、[10]ベルディヒ、[5]錦織圭、[4]ワウリンカ、[9]ナダルとトップ10プレイヤー4人を倒しました。
休養中にバックハンドを強化してきていて、決勝のナダル戦でもバックへの攻めに負けずに鋭いウィナーを量産していました。
2017年全豪オープンまでのフェデラーとナダルの物語は映画化できそうですね。
2014年以外はジョコビッチ、フェデラー、ナダルが独占
2006年から2018年までの13回中12回は、ジョコビッチ、フェデラー、ナダルのいずれかが優勝しています。
唯一この3人以外が優勝したのは2014年のワウリンカです。
さらにマレーを含めると、準優勝でさえ、去年のチリッチ以外は2009年以降Big4が独占しています。
今年もBig4同士の決勝戦になるのか、新たなチャンピオンが生まれるのか楽しみです。
Featured Players|注目選手と大会展望
ノバク・ジョコビッチ
全豪オープンはジョコビッチが最も得意としているグランドスラムであり、史上最多タイの6回優勝しています。
2018年は肘の手術をしたにもかかわらず、シーズン後半から調子を上げ、ウィンブルドン、全米オープンで優勝し、世界ランク1位になりました。
最有力候補はジョコビッチでしょうか。
ラファエル・ナダル
ナダルは2009年に全豪オープンで優勝している他、3度の準優勝があります。
2018年の後半は足や腹筋の怪我があり、ツアーファイナルにも出場できませんでした。
2019年の開幕戦ブリスベン国際にも出場予定でしたが、棄権を発表しました。
しかし、全豪に向けて100%の準備をすると話していたので、しっかり調整してくると思います。
ロジャー・フェデラー
2017年、2018年の連覇により、史上最多タイの6回の優勝に並びました。
開幕戦のエキシビション大会であるホップマンカップでは絶好調であり、今年の全豪オープンもフレッシュな状態で臨めそうです。
錦織圭
2018年は手首の故障明けだったこともあり、全豪オープンは欠場してチャレンジャー大会に出場しました。
徐々に調子を上げていき、ウィンブルドンベスト8や全米オープンベスト4、ツアーファイナルに出場し、トップ10に戻ってきました。
29歳で迎える新シーズン最初のグランドスラムでぜひ活躍してほしいですね。
(2019/1/8)
錦織が前哨戦のブリスベン国際で優勝しましたね。
ブリスベン国際で優勝した選手はいい成績を残していることが多いので、より一層期待が高まります。
Results & Highlights|結果とハイライト
注目試合とその結果、ハイライトなどをまとめていきます。
放送予定やドロー表、日程については以下の記事を御覧ください。
1月14日(月)1回戦
[Q]伊藤竜馬 | 0 | 5 | 1 | 6(8) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[Q]D.エバンス | 3 | 7 | 6 | 7 |
西岡良仁 | 3 | 6 | 7 | 4 | 6 | |
---|---|---|---|---|---|---|
T.サングレン | 1 | 4 | 6(5) | 6 | 4 |
[WC]J.ダックワース | 0 | 4 | 3 | 5 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[2]R.ナダル | 3 | 6 | 6 | 6 |
D.イストミン | 0 | 3 | 4 | 4 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[3]R.フェデラー | 3 | 6 | 6 | 6 |
[6]M.チリッチ | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
B.トミック | 0 | 2 | 4 | 6(3) |
[13]K.エドマンド | 0 | 3 | 0 | 5 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
T.ベルディヒ | 3 | 6 | 6 | 7 |
[22]R.バウティスタアグート | 3 | 6 | 6 | 6(5) | 6(4) | 6 |
---|---|---|---|---|---|---|
A.マレー | 2 | 4 | 4 | 7 | 7 | 2 |
ナダルは少し動きをセーブしてる印象でしたが、怪我の影響は感じませんでした。
ベルディヒは13シードのエドマンドに完勝で調子が良いので、けっこう勝ち上がるかもしれません。
西岡は、去年全豪ベスト8で今年もオークランドで優勝しているサングレンに見事勝利し、次は第10シードのカチャノフと対戦します。
マレーはバウティスタアグートに1、2セットを取られ途中棄権もあるかと思ったのですが、3、4セットを気合で取り返し勝つかもしれないと思わせる試合をしてくれました。
4時間を超える死闘でしたが、2人ともトレーナーを呼ぶこともトイレに行くこともせず集中しており、観客も引き込まれていました。
かなりの痛みがあったはずなのに、これだけのプレーができるのはさすがbig4のマレーという感じでした。
試合後にはマレーのインタビュー中に各選手のコメントの動画が流れ、感動的な雰囲気でした。
1月15日(火)1回戦
[Q]K.マイクシャク 【棄権】 | 2 | 6 | 7 | 0 | 3 | 0 |
---|---|---|---|---|---|---|
[8]錦織圭 | 2 | 3 | 6(6) | 6 | 6 | 3 |
ダニエル太郎 | 0 | 5 | 4 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
[Q]T.コキナキス 【棄権】 | 1 | 7 | 2 |
[1]N.ジョコビッチ | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[Q]M.クルーガー | 0 | 3 | 3 | 2 |
B.ペール | 2 | 4 | 3 | 7 | 6 | 3 |
---|---|---|---|---|---|---|
[7]D.ティエム | 3 | 6 | 6 | 5 | 1 | 6 |
N.キリオス | 0 | 4 | 6(5) | 4 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[16]M.ラオニッチ | 3 | 6 | 7 | 6 |
[4]大坂なおみ | 2 | 6 | 6 | |
---|---|---|---|---|
M.リネッテ | 0 | 4 | 2 |
錦織は、マイクシャクに2セットダウンと追い込まれましたが、相手の痙攣というアクシデントもありなんとか勝つことができました。
マイクシャクは、バックハンドが武器でサーブもよく、正直負けるかもしれないと思うほどでした。
錦織はジョコビッチやガスケなどバックハンドが強い選手が苦手な傾向がありますね。
マイクシャクはグランドスラムの本戦に初めて出場したためこれまで5セットマッチを戦ったことがなく、ペース配分などの経験が無かったかもしれません。
次は身長211cmで39歳のカルロビッチが相手で、また違ったタイプになるのでどんな戦い方を見せてくれるか楽しみです。
ダニエル太郎も、コキナキスに1セットを取られていましたが、相手が肩を痛めて棄権したため2回戦に進出しました。
ダニエルは次のシャポバロフに勝つと、ジョコビッチとの対戦になります。
ジョコビッチはクルーガーに快勝し、2回戦では2008年の全豪オープン決勝の再現であるツォンガと対戦します。
ティエムは3セット目のセットポイントでペールの得意なドロップショットにやられ、フルセットまでもつれましたが、なんとか勝ち切ることができました。
ラオニッチは右膝にテーピングを巻いて痛そうにしていたキリオスにストレートで勝利し、次はワウリンカと対戦します。
大坂なおみは、リネットに完勝してグランドスラム・チャンピオンの力を見せつけました。
1月16日(水)2回戦
[Q]D.エバンス | 0 | 6 | 6 | 3 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[3]R.フェデラー | 3 | 7 | 7 | 6 |
西岡良仁 | 0 | 3 | 3 | 3 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[10]K.カチャノフ | 3 | 6 | 6 | 6 |
M.エブデン | 0 | 3 | 2 | 2 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[2]R.ナダル | 3 | 6 | 6 | 6 |
T.ベルディヒ | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
R.ハーセ | 0 | 1 | 3 | 3 |
[5]K.アンダーソン | 1 | 6 | 4 | 4 | 5 | |
---|---|---|---|---|---|---|
F.ティアフォー | 3 | 4 | 6 | 6 | 7 |
フェデラーは、エバンスにやや苦戦しましたがタイブレークをきっちり取り、20年連続の3回戦進出をしました。
フェデラーは2017年のホップマンカップの復帰戦でエバンスと対戦しており、そのときよりも苦しめられました。
西岡は、第10シードのカチャノフにストレートで完敗しました。
カチャノフは去年マスターズ1000でジョコビッチを破って優勝するなど、かなりの実力者なので西岡にとっては厳しい相手でした。
ナダルは去年よりサーブスピードが上がっており、フォアハンドの外から巻いてくるウィナーも面白いほど決まっていました。
次はデミノーとの対戦で、3試合連続オーストラリア選手ということになりました。
ベルディヒはハーセに1時間19分で快勝しました。
ベルディヒはカタール・エクソンモービル・オープンで準優勝もしており、かなり好調ですね。
アンダーソンがティアフォーに1セットアップから逆転されるという波乱が起きました。
アンダーソンは2セット目終了時に右肘の治療を受けていたので、その影響が大きそうですね。
1月17日(木)2回戦
I.カルロビッチ | 2 | 3 | 6(6) | 7 | 7 | 6(7) |
---|---|---|---|---|---|---|
[8]錦織圭 | 3 | 6 | 7 | 5 | 5 | 7 |
ダニエル太郎 | 0 | 3 | 6(2) | 3 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[25]D.シャポバロフ | 3 | 6 | 7 | 6 |
S.ワウリンカ | 1 | 7 | 6(6) | 6(11) | 6(5) | |
---|---|---|---|---|---|---|
[16]M.ラオニッチ | 3 | 6(4) | 7 | 7 | 7 |
[4]A.ズベレフ | 3 | 7 | 6 | 5 | 6(6) | 6 |
---|---|---|---|---|---|---|
J.シャルディ | 2 | 6(5) | 4 | 7 | 7 | 1 |
A.ポピリン | 2 | 7 | 6 | 2 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[7]D.ティエム 【棄権】 | 0 | 5 | 4 | 0 |
[1]N.ジョコビッチ | 3 | 6 | 7 | 6 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[WC]J.ツォンガ | 0 | 3 | 5 | 4 |
[4]大坂なおみ | 2 | 6 | 6 | |
---|---|---|---|---|
T.ジダンセク | 0 | 2 | 4 |
錦織がカルロビッチとのフルセットマッチになんとか勝利しました。
2セットアップから、第3、第4セットを同じ展開で取られ、ファイナルセットも4-4で0-40になったり、タイブレークで6-7とリードされるなど、負けてもおかしくない試合でした。
カルロビッチはこの試合で59本のウィナーを決めました。
錦織は試合が終わった瞬間コートに膝をつき、この試合が大変だったことが伝わりました。
ダニエル太郎は19歳の新鋭シャポバロフといい勝負をしましたが、初のグランドスラム3回戦進出はなりませんでした。
ラオニッチは、ワウリンカと4セット全てタイブレークという接戦を制し、キリオスに続くタフな相手を退けました。
今年のラオニッチは復調してきそうですね。
ズベレフも2セットアップから2セットを取られフルセットに持ち込まれましたが、ファイナルセットでは突き放して勝ちました。
5セットで結果が出せていないズベレフがこの後も勝っていけるかに注目です。
ティエムは1回戦のペールとの深夜の激闘の疲れもあってか、途中棄権をしました。
ティエムがラケットを壊したり、途中棄権するのはめずらしい気がします。
ジョコビッチは開始が遅れて日付をまたぎましたが、あっさり勝ちました。
大坂なおみは危なげなく3回戦進出です。
1月18日(金)3回戦
T.フリッツ | 0 | 2 | 5 | 2 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[3]R.フェデラー | 3 | 6 | 7 | 6 |
[27]A.デミノー | 0 | 1 | 2 | 4 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[2]R.ナダル | 3 | 6 | 6 | 6 |
[6]M.チリッチ | 3 | 4 | 3 | 6 | 7 | 6 |
---|---|---|---|---|---|---|
[26]F.ベルダスコ | 2 | 6 | 6 | 1 | 6(8) | 3 |
T.ベルディヒ | 3 | 5 | 6 | 7 | 6 | |
---|---|---|---|---|---|---|
[18]D.シュワルツマン | 1 | 7 | 3 | 5 | 4 |
[30]M.シャラポワ | 2 | 6 | 4 | 6 |
---|---|---|---|---|
[3]C.ウォズニアッキ | 1 | 4 | 6 | 3 |
フェデラーは出だしから好調で、15分で5-1とし、20分でセットを取りました。
2セット目はややもつれましたが、第3セットも突き放し88分で完勝でした。
屋根が閉じられていたので昼間でもプレーしやすかったのかもしれません。
フリッツがノールークショットで返した球をフェデラーが読んでいて、フリッツの逆をつくというプレーがありました。
21歳のフリッツの次は、19歳のチチパスとの対戦で、若手との試合が続きます。
ナダルは、デミノーとの最初の3ゲームで25分かかり、これは長い試合になりそうだと思いましたが、結果的には圧勝という結果になりました。
スコアではかなり差が開きましたが、デミノーが粘って何回もデュースになっていました。
ナダルのサービング・フォー・ザ・マッチのゲームでは40-0までいきましたがデミノーが全て凌いで粘り、合計で5本のマッチポイントを凌ぎました。
会場は大盛り上がりで、ナダルは珍しくアウェー状態でしたが、ブレークは許さず勝ちきりました。
デミノーはまだ19歳なので、今年はかなり期待できます。
チリッチは2セットダウンの状態から逆転して勝利しました。
第4セットでベルダスコのマッチポイントが来ましたが、ベルダスコはダブルフォルトで落としてしまい、「やってしまった」という表情でした。
ベルディヒはシュワルツマンに1セットは取られましたが、3-1で勝利し好調を維持しています。
次はナダルとの対戦なので楽しみです。
シャラポワがディフェンディング・チャンピオンのウォズニアッキにフルセットで勝ちました。
ウォズニアッキは3回戦で好調なシャラポワというのはタフな相手でしたね。
1月19日(土)3回戦
[4]大坂なおみ | 2 | 5 | 6 | 6 |
---|---|---|---|---|
[28]シェイ・スーウェイ | 1 | 7 | 4 | 1 |
[21]D.ゴファン | 0 | 2 | 6(3) | 3 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[15]D.メドベージェフ | 3 | 6 | 7 | 6 |
J.ソウザ | 0 | 6(6) | 1 | 2 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[8]錦織圭 | 2 | 7 | 6 | 6 |
[4]A.ズベレフ | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
A.ボルト | 0 | 3 | 3 | 2 |
[1]N.ジョコビッチ | 3 | 6 | 6 | 4 | 6 | |
---|---|---|---|---|---|---|
[25]D.シャポバロフ | 1 | 3 | 4 | 6 | 0 |
大坂は5-7,0-3からの逆転勝ちをしました。
シェイ・スーウェイは去年全豪でムグルッサ、ウィンブルドンでハレプを倒すなどよく波乱を起こしているので、今回も危なかったです。
メドベージェフがゴファンに2時間1分で完勝しました。
メドベージェフはここまで全てストレート勝ちで好調です。
錦織はソウザと1セット目は接戦になりましたが、その後は圧倒しました。
ソウザは腰を痛めていたかもしれませんが、ようやくストレート勝ちで体力が温存できました。
ズベレフは2回戦でシャルディと意外にもフルセットまでもつれましたが、3回戦はしっかりとストレートで勝ちました。
ジョコビッチは2セットアップ、第3セット4-1リードという場面からミスを連発し、5ゲーム練習されてセットを落としました。
しかし、第4セットでは怒涛のベーグルでした。
第3セットは日向と日陰の堺がコートの中にあり、照明がついたことにいらいらしていました。
また何か叫んだ観客に対して暴言を吐き、警告をもらっていました。
アンフォーストエラーの数がジョコビッチが33本、シャポバロフが57本と多めでした。
この勝利により全豪オープン終了後も1位を維持することが決まりました。
1月20日(日)4回戦
T.ベルディヒ | 0 | 0 | 1 | 6(4) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[2]R.ナダル | 3 | 6 | 6 | 7 |
[14]S.チチパス | 3 | 6(11) | 7 | 7 | 7 | |
---|---|---|---|---|---|---|
[3]R.フェデラー | 1 | 7 | 6(3) | 5 | 6(5) |
[6]M.チリッチ | 2 | 7 | 3 | 2 | 6 | 4 |
---|---|---|---|---|---|---|
[22]R.バウティスタアグート | 3 | 6(6) | 6 | 6 | 4 | 6 |
F.ティアフォー | 3 | 7 | 7 | 6(1) | 7 | |
---|---|---|---|---|---|---|
[20]G.ディミトロフ | 1 | 5 | 6(6) | 7 | 5 |
ナダルは、好調のベルディヒを全く寄せ付けず、最初の2セットは圧倒しました。
第3セットはベルディヒもくらいつきましたが、及びませんでした。
第3セットのタイブレークでは、ショットクロックが壊れるというハプニングがあり、ベルディヒはいらいらしていました。
フェデラーが、チチパスに負けてしまいました。
第1セットからはフェデラーが取りましたが、58分かかりました。
セットポイントでは、観客の誰かがOUTと叫んでしまいましたが、実際は入っておりプレーは続行しました。
第2、3セットを落とし後がなくなったフェデラーは、第4セットタイブレークまで持ち込みましたが、惜しくも敗れてしまいました。
第4セットはマッチポイントの前のポイントでは、ラインズマンが少し遅れてOUTのコールをしたため少しプレーが続きましたが、結果チチパスのポイントとなりました。
ラインズマンのコールなのか観客の叫びなのかが一瞬わかりませんでした。
1月21日(月)4回戦
[4]大坂なおみ | 2 | 4 | 6 | 6 |
---|---|---|---|---|
[14]A.セバストワ | 1 | 6 | 3 | 4 |
[23]P.カレーニョブスタ | 2 | 7 | 6 | 6(4) | 4 | 6(8) |
---|---|---|---|---|---|---|
[8]錦織圭 | 3 | 6(8) | 4 | 7 | 6 | 7 |
[4]A.ズベレフ | 0 | 1 | 1 | 6(5) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
M.ラオニッチ | 3 | 6 | 6 | 7 |
[11]B.チョリッチ | 1 | 7 | 4 | 5 | 6(2) | |
---|---|---|---|---|---|---|
[28]L.プイユ | 3 | 6(4) | 6 | 7 | 7 |
[1]N.ジョコビッチ | 3 | 6 | 6(5) | 6 | 6 | |
---|---|---|---|---|---|---|
[15]D.メドベージェフ | 1 | 4 | 7 | 2 | 3 |
大阪は、4回戦も逆転で勝利し、グランドスラムを初優勝した過去15人の女子選手のうち、次のグランドスラムでベスト8まで勝ち上がった2人目の選手となりました。
大阪はチチパスやティアフォーがトップ選手に勝ったのを見て刺激を受けたそうです。
準々決勝では第6シードのスビトリーナと対戦します。
ズベレフは、1、2セットを簡単に落とし、第3セットは食らいつきましたがストレートでラオニッチに敗れました。
ラオニッチがのバックハンドのスライスとボレーが上手く効いていました。
第2セットの途中にズベレフはラケットを8回地面に叩きつけ、最後に投げ捨て、警告を受けていました。
ラオニッチは準々決勝でチョリッチを倒したプイユと対戦します。
錦織はカレーニョブスタに2セットダウン、1ブレークダウンまで追い込まれましたが、劇的な逆転で5時間5分で勝利しました。
錦織は序盤覇気があまり無くミスも多く出ていましたが、途中から調子が良くなっていきました。
ファイナルセットのスーパータイブレークでは5-8とリードされたところで錦織がウィナーを決めましたが、ラインズマンがOUTと叫んだ事に対しカレーニョブスタがチャレンジをしました。
結果はINでチャレンジは成功したのですが、審判の判断でポイントのやり直しではなく、錦織のポイントとなりました。
カレーニョブスタは審判に抗議し集中力を切らした一方で、錦織は集中したまま5連続ポイントを取り逆転しました。
最後はサービスエースという最高の締めくくりでした。
カレーニョブスタは審判に叫びながら退場し、ブーイングも起こっていました。
それまで諦めずに非常にいいプレーをしていたので悔しかったんだと思います。
錦織は準々決勝で14連敗中のジョコビッチと対戦します。
4回戦までで13時間47分試合をしているので、しっかりリカバーできるかどうかが心配です。
ジョコビッチは第2セットを落とし、第3セットでは転倒して足を気にする場面もあったので心配しましたが、その後はあっさり勝ちました。
ラリーが長いポイントが多く、深夜1時頃まで試合をしていたので、それなりに疲れは溜まっているかもしれません。
試合後のインタビューでは、フレッシュな状態をアピールしていました。笑
1月22日(火)準々決勝
[22]R.バウティスタアグート | 1 | 5 | 6 | 4 | 6(2) | |
---|---|---|---|---|---|---|
[14]S.チチパス | 3 | 7 | 4 | 6 | 7 |
F.ティアフォー | 0 | 3 | 4 | 2 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[2]R.ナダル | 3 | 6 | 6 | 6 |
20歳のチチパスが2度目の全豪オープンで準決勝進出を決めました。
これは2007年全米オープンのジョコビッチ以来の若さです。
チチパスは第1セット、第3セットともにブレークダウンの状況から巻き返しました。
チチパスはタイムバイオレーション2回と、コーチング違反1回を受けていました。
バウティスタアグートはカタール・オープンからの9連勝がストップしました。
ナダルがティアフォーをストレートで下し、1セットも落とさずに準決勝に進出しました。
ナダルは3セットともティアフォーの最初のサービスゲームをブレークし、楽に展開していました。
サービスのモーションを改善し、10個のエースも奪っていました。
試合後のインタビューでは、ジョン・マッケンローからティアフォーの勝利後のパフォーマンスをまねしてくれないかという冗談を言われていました。
1月23日(水)準々決勝
[16]M.ラオニッチ | 1 | 6(4) | 3 | 7 | 4 | |
---|---|---|---|---|---|---|
[28]L.プイユ | 3 | 7 | 6 | 6(2) | 6 |
[1]N.ジョコビッチ | 1 | 6 | 4 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
[8]錦織圭 【棄権】 | 0 | 1 | 1 |
[4]大坂なおみ | 2 | 6 | 6 | |
---|---|---|---|---|
[6]E.スビトリーナ | 0 | 4 | 1 |
[16]S.ウィリアムズ | 1 | 4 | 6 | 5 |
---|---|---|---|---|
[7]Ka.プリスコバ | 2 | 6 | 4 | 7 |
錦織は、第2セットの途中で棄権しました。
4回戦のカレーニョブスタと5時間5分の死闘をした翌日は練習をキャンセルして回復に努めましたが、やはり連戦の疲労が蓄積されていたみたいです。
バックハンドのスライスを多用していて、戦術を変えたのかと思いましたが、仕方がなくやっていたのかもしれません。
大きな怪我でないことを祈るしか無いです。
大阪はスビトリーナと第1セットは競りましたが、相手が首か肩のあたりを痛めたこともあり、第2セットは圧倒しました。
大阪は第1セットを先取した場合58連勝しているので、逆転負けをすることがほぼ無いということになります。
この勝利で大阪は世界ランク3位以上が確定しました。
3位以上というのは伊達公子や錦織圭でさえ超えられなかった壁を超えたということで、非常に今後が楽しみですね。
準決勝では第7シードのプリスコバと対戦します。
ラオニッチはプイユに3時間2分の接戦の末敗れました。
プイユは全豪オープンで過去5年連続初戦敗退、今年のホップマンカップでもシングルスでは全敗、シドニー国際でも初戦敗退していたため、ベスト4まで勝ち上がってきたのはびっくりしました。
プイユは新しく元世界1位のアメリー・モレスモーをコーチに迎えています。
彼女はマレーのコーチをしていたこともあります。
新しいコーチとともに初めてのグランドスラムの準決勝で、ジョコビッチと対戦します。
プリスコバはセレナに第3セット1-5まで追い込まれましたが、そこから怒涛の6ゲーム練習で大逆転をしました。
マッチポイントも4本凌ぎました。
セレナが足を捻ってしまったのが影響したのかもしれません。
準決勝は大阪とセレナが去年の全米オープンの決勝の再現をするのかと思いましたが、大阪とプリスコバの対決となりました。
1月24日(木)準決勝
[8]P.クビトバ | 2 | 7 | 6 | |
---|---|---|---|---|
D.コリンズ | 0 | 6(2) | 0 |
[7]Ka.プリスコバ | 1 | 2 | 6 | 4 |
---|---|---|---|---|
[4]大阪なおみ | 2 | 6 | 4 | 6 |
[14]S.チチパス | 0 | 2 | 4 | 0 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[2]R.ナダル | 3 | 6 | 6 | 6 |
大阪は、暑さの影響で屋根が閉じられたコートで、去年の東レ・パンパシフィック・オープンのリベンジを果たしました。
これで世界ランク2位は確定し、決勝では優勝と1位をかけて第8シードのクビトバと対戦します。
ナダルは、フェデラーを破ったチチパスにわずか6ゲームしか与えず、1時間46分で圧勝しました。
ナダルは去年の全米オープン以降公式戦に出場しておらず、今大会が復帰戦ですが、ここまですべてストレートで勝ち上がっています。
チチパスはナダルよりも5時間10分長くすでに戦っていたので疲れも溜まっていたかもしれません。
ファイナルセットでは心が折れているようにも見え、ボールを観客席に打って警告も受けていました。
ナダルは全豪オープンでは2年ぶり5度目の決勝進出で、優勝すれば史上初の全てのグランドスラムで複数回優勝という偉業を達成します。
1月25日(金)準決勝
[1]N.ジョコビッチ | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[28]L.プイユ | 0 | 0 | 2 | 2 |
ジョコビッチがグランドスラムで初めて準決勝に進んだプイユに力の差を見せつけ、圧倒しました。
ジョコビッチは最初の2セットで2本しかアンフォーストエラーをせず、合計でも5本という抜群の安定感でした。
決勝ではグランドスラム3連勝と、全豪オープン単独最多優勝を目指してナダルと戦います。
ジョコビッチとナダルは2012年の決勝で5時間53分というグランドスラム決勝最長記録を持っています。
2018年ウィンブルドン準決勝でも5時間15分と大接戦だったので、今回もいい試合が見られそうです。
過去の対戦成績はジョコビッチの27勝25敗です。
1月26日(土)女子決勝|大阪 vs クビトバ
[4]大坂なおみ | 2 | 7 | 5 | 6 |
---|---|---|---|---|
[8]P.クビトバ | 1 | 6(2) | 7 | 4 |
大坂なおみが見事グランドスラム2連勝、世界ランク1位を達成しました。
第1セットをタイブレークで取り、第2セットもチャンピオンシップポイントを掴みましたが取り切れず、逆転でセットを落としました。
気持ちの切り替えができるか心配でしたが、メンタル面も成長した大坂がファイナルセットを取り、優勝を掴みました。
相手のクビトバも強盗に襲われて利き手を負傷した悲劇から、ここまで復活できたことに感動しました。
今回はどっちが勝つかわからないぐらい接戦だったので、優勝の重みを感じることができました。
大坂はまだ21歳なので、どんなキャリアを築いていくのか楽しみですね。
1月27日(日)男子決勝|ジョコビッチ vs ナダル
[1]N.ジョコビッチ | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
[2] | 0 | 3 | 2 | 3 |
ジョコビッチがグランドスラム3連続優勝と全豪オープン単独最多となる7回目の優勝を達成しました。
グランドスラムの決勝ではナダルの4勝3敗でしたが、これで4勝4敗と並びました。
それまでの7回はすべてストレートで勝つことはなかったので、今回初めてグランドスラムの決勝でストレート勝利となりました。
正直、試合前はもっと接戦になると思っていたのですが、ジョコビッチの状態が非常に良かったです。
ナダルは中2日あったのですが、少し体が重いような気がしました。
ジョコビッチは全仏を取ればグランドスラム4連勝で、いわゆるジョーカースラムの再現となります。
女子決勝結果|優勝は大坂なおみ|表彰式
大坂は「9月には全米オープンチャンピオンになった。今夜はここで全豪オープンチャンピオンになる。そして月曜日には世界ランク1位になる。」と紹介されました。
スピーチの第1声は「Hello.」で笑いが起きていました。
その後、相手のクビトバを称える言葉を述べ、観客への感謝を述べている途中に、トロフィーをいったん置き、笑いが起きていました。
トーナメントディレクター、ボールキッズ、審判、ボランティアの方々、自分のチームに感謝を伝え、「スピーチの前にメモを読んだんだけど、後何を言おうとしていたのか忘れてしまった。」と言って、笑いが起きていました。
チャンピオンのスピーチにしてはやや短い印象ですが、大坂らしい素直なスピーチで良かったです。
男子決勝結果|優勝はジョコビッチ|表彰式
ナダルは「今夜は僕の日ではなかったが、怪我からカムバックしてこの場に今日いるということは僕にとってとても重要だ。」「僕は戦い続け、努力し続ける。」などと話していました。
ナダルはまだまだ努力して強くなろうとしていて良かったです。
ジョコビッチは「僕は12ヶ月前に手術を受け、今皆さんの前にこうして立っている。このタイトルを取り、4つのグランドスラムのうち3つのタイトルを取った。これは本当に素晴らしいことだ。」「来年ここに戻ってくるのが待ちきれない。」などと話していました。
ジョコビッチは全豪オープンが非常にフィットしているようですね。
今年は誰がジョコビッチを止めるのかに注目が集まりそうです。
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